同友会グループ 憂いを解き、人々を健康と幸せに

血液一般

赤血球数 貧血を見つける検査です。赤血球には細胞に酸素を運び、炭酸ガスを持ち去る「ガス交換」をする役割があり、赤血球中に含まれる血色素が主に働きます。ヘマトクリットは一定の血液量に対する赤血球の割合を表わしたものです。出血、赤血球を造るのに必要なホルモンの不足、あるいは骨髄の働きが悪くなると赤血球数は減少します。また、原料である鉄が不足すると血色素が減少し、貧血となります。
血色素量
ヘマトクリット
MCV 赤血球1個の平均的容積量です。赤血球の大きさの指標となるものです。
MCH 赤血球1個に含まれるヘモグロビン量を平均的に表わしたものです。
MCHC 赤血球の一定容積に対するヘモグロビン量の比を表わしたものです。
白血球数 白血球は体内のどこかに細菌による感染があると増加し、これを殺す働きをしています。また、白血球そのものの病気でも増加したり、極端に減少したりします。
血小板数 血小板は出血した際に止血に関わる血球成分です。数が減少すると出血がとまりにくくなったり、青アザができやすくなったりします。
血清鉄 酸素を運ぶ血色素(ヘモグロビン)の構成物質の1つです。

鉄欠乏性貧血の方の生活改善ポイント

貧血は大別すると鉄欠乏性貧血、巨赤芽球性貧血、再生不良性貧血、溶血性貧血、続発性貧血があります。一般的には鉄欠乏性貧血が多くみられますが、まずは原因をはっきりさせることが先決です。

鉄分を多く含む食品をとる

鉄分は吸収率が8%と、効率があまりよくない栄養成分です。まずは、吸収率のよい動物性食品から鉄分を補給するようにしましょう。

鉄分を多く含む食品

  • 動物性食品
    レバー・赤身肉・あさり・しじみなど
  • 植物性食品
    大豆・ほうれん草・ひじき・のりなど
良質の蛋白質をとる
赤血球の構成成分には、蛋白質も不可欠な栄養素です。肉類・魚類や卵・牛乳などから、良質の蛋白質をとりましょう。
1日3食、規則正しく食べる
ダイエットや偏食は食物からの鉄分摂取量を少なくします。
葉酸・ビタミンB₁₂・ビタミンCを多く含む食品をとる

葉酸・ビタミンB₁₂は造血を促進させ、ビタミンCは鉄分の吸収を促進します。

  • 葉酸
    緑黄色野菜・牛・豚レバーなど
  • ビタミンB₁₂
    牛・豚レバー・血合い肉・のり・貝類など
  • ビタミンC
    さつまいも・緑黄色野菜・果物など
胃酸の分泌を高める
胃酸が十分に分泌されていると、鉄分の吸収を促進します。柑橘類・梅干し・酢などで分泌を高めましょう。
タンニンのとり過ぎに注意
コーヒーや紅茶・緑茶に含まれるタンニンは鉄分の吸収を妨げます。貧血が改善されるまでとり過ぎに注意。