代謝系
空腹時血糖 | 糖尿病の有無を調べています。血糖とは血液中のブドウ糖のことで、細胞のエネルギー源となる大切な物質です。一定以上の高い血糖値が長期に渡って持続すると、血管に障害を及ぼし、腎臓や網膜、末梢神経に障害を与えたり、動脈硬化を助長し、心筋梗塞や脳梗塞の危険因子となったりします。 |
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HbA1c(NGSP値) | 採血時の過去1~2ヶ月の血糖の状態を判断することができます。血糖値とあわせて糖尿病の診断基準として重要な検査です。 |
尿酸 | ほとんどは尿中に排泄されますが、血液中の濃度が一定以上になった場合、痛風となることがあります。また、腎機能を低下させたり、腎結石の原因にもなります。 |
血糖が高い方の生活改善ポイント
糖尿病と診断された場合、まず食事療法と運動療法による血糖コントロールが必要です。放置すると様々な合併症にかかる恐れがあります。気長に一生つき合うつもりで治療を続けましょう。
- 1日の摂取エネルギーを守る
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血糖をコントロールするには1日のエネルギー制限を守ることが大切です。
糖尿病を悪化させる食習慣
- 食事の時間が不規則
血糖値が低下したり、急上昇して、コントロールしづらくなります。 - 食事を抜く
血糖値を安定させるには、食事を1日3回、規則正しくとることが大切です。 - 早食いや大食い
満腹感を得る前に食べ終わるため、余分に食べてしまう原因になります。 - 寝る前に食べる
肥満の原因になるだけでなく、血糖値も上昇しやすくなります。 - 糖含有飲料を飲む
ジュースや缶コーヒーなど、糖分の多い飲み物は血糖値を急上昇させます。 - 禁酒・節酒を守らない
お酒は血糖値を下げにくくします。
- 食事の時間が不規則
- 歩く習慣をつける
- 体を動かすことで筋肉に糖がとりこまれます。激しい運動は避け、無理なく長続きするものから始めましょう。まずは1日1万歩、歩くことを目標に。
- 合併症に要注意
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糖尿病がこわいのは、合併症を引き起こしやすいことです。特に注意しなければならないのは、血管合併症。網膜の血管が侵されると、失明の可能性もあります。また、脳や心臓・腎臓の血管が侵されると、生命の危機にさらされることも。血管を守る食生活を心がけましょう。
合併症を予防する食事のポイント
- 肉類や加工食品の摂取を控える
- 植物性蛋白質や魚を多くとる
- 全粒穀物(玄米など)や野菜を積極的にとる
- 塩分を控え薄味料理にする
尿酸が高い方の生活改善ポイント
尿酸値が高い状態が続くと、足の親指のつけ根の関節が赤く腫れ、激痛を起こす痛風を発症する可能性があります。特に30~60歳代の男性で、肥満ぎみの方は注意が必要です。
- プリン体の多い食品を避ける
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プリン体は体内で代謝・分解されて尿酸となるので要注意。
プリン体を多く含む食品
- 魚介類
イワシ・カツオ・ニジマス・サンマ・エビ・たらこなど - 肉類
レバー・ベーコン・牛肉・牛舌・豚肉・羊肉など
- 魚介類
- 果糖や砂糖の摂取を控える。
- アルカリ性食品をとる
- 痛風の人は通常よりも尿路結石ができやすい傾向があります。尿をアルカリ性にするために、海藻類・緑黄色野菜・根菜類を十分とりましょう。
- 飲み過ぎに注意
- アルコールは体内の尿酸の合成を促進し、排泄を妨げるので要注意。
- 適度な運動で肥満を予防
- 激しい運動は避け、ウォーキングや軽めのジョギングなど、有酸素運動を。