同友会グループ 憂いを解き、人々を健康と幸せに

胸部

胸部X線検査 肺や気管、心臓、大動脈などを調べます。また、側わん症(背骨の歪み)、肋骨や背骨の骨折の跡などがみられることもあります。

主な所見・診断

石灰化・硬化像
陳旧性陰影
細菌やウイルスなどによる炎症の痕跡です。比較的程度の小さいものを石灰化、大きいものを硬化像といい、これらを合わせて陳旧性陰影といいます。一般的に気づかないうちに治ったものがほとんどです。
胸膜肥厚 細菌・ウイルスなどによる炎症が治った跡です。炎症が治癒して胸膜が少し厚くなっている部分があることを示しています。
胸膜癒着 肺を包む胸膜に炎症が起こり周囲に癒着した跡です。過去の胸膜炎、肺感染症などが考えられます。 肺の画像 
術後変形 胸部の手術によって生じた胸郭の変形や癒着などを意味しています。すでに治療済みの場合は心配ありません。
慢性気管支炎 タバコを吸う方に多い所見です。慢性の気管炎症による気道分泌(咳・痰)亢進を特徴とする疾患です。
肺気腫 タバコを長年吸う方に多い所見で、息切れが強くなります。
肺嚢胞(ブラ) 肺胞が拡張、癒合して小さな風船のようにふくらんだ状態をブラ(肺嚢胞)といい、そのX線所見を透亮像といいます。小さなものは問題ありませんが、大きい場合は経過観察や治療が必要となります。これが破れると自然気胸を起こします。
心陰影拡大 主として心臓の拡大を示します。肺の横幅に対する心臓の横幅の割合(心胸比)が50%を超えている状態です。心臓の病気でもみられ、また、年齢や体格によってもみられることがあります。
大動脈弓突出・延長 一般的に高血圧や動脈硬化による変化として現れることが多く、動脈壁の弾力性が低下してくると変化が強くなります。
脊椎変形・脊椎側弯 側わん症や変形脊椎症などで変形が認められます。