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インフルエンザ予防接種の計画はお早めに

インフルエンザ予防接種の計画はお早めに

インフルエンザは従来11月下旬から12月中旬に流行が始まり翌年1月から3月にピークとなるパターンが典型的でした。しかし新型コロナ以降は流行時期に変化がみられています。

我が国におけるインフルエンザ罹患率はおよそ10%であり年間1000万人の人が感染し、重症化により1万人の方が亡くなっています。このようにインフルエンザは最大規模の感染症であるため感染を防ぎ、重症化を抑えることは国民の健康管理において極めて重大な問題です。

インフルエンザ予防対策の基本は本格的な流行の前に予防接種を受けることです。インフルエンザは感染力がとても強いため、出来るだけ多くの人が予防接種を受けて免疫を高めておくことが重要です。

現在我が国におけるインフルエンザワクチンの接種率は約30%です。しかし、年齢により大きな差があり、1-6歳で48%、65歳以上で50-55%と比較的高いのに比べて13-64歳では20%台に留まっています。このことは、学校、職場、家庭内での集団感染を起こす危険因子になると考えられますので、この年代の接種率を上げる施策が感染拡大防止に大切です。

インフルエンザワクチンはWHO(世界保健機関)が各国の流行状況を確認して使用するワクチン株を推奨して製造されます。我が国では専門機関の承認を経て10月から市場に供給されるため10月1日以降医療機関での接種が可能となります。

インフルエンザワクチンは接種してから抗体価が十分に上昇し効果が現れるのに約2週間かかり、その後3-5か月有効性が持続します。流行が拡大する前に十分な免疫が出来ていて、流行が収まるまで抗体価が保たれておくことが重要です。そのため予防接種を受けるタイミングがとても大切です。昨年は流行開始が早く東京ではすでに11月に流行警報が発令されました。今年もインバウンド増加の影響などで8月の時点で流行域に入っている地域も認められます。

これらのことより、今シーズンは少し早めで10月中下旬から接種を開始して遅くとも12月上旬までに完了することが推奨されます。

ワクチンは13歳未満では2-4週間開けて2回、13歳以上では1回皮下注射で接種します。従来は注射のみでしたが昨シーズンから2歳から19歳未満の人には経鼻ワクチン(フルミスト®)の使用も出来るようになりました。効果は注射とほぼ同等で1年間効果があると言われています。価格が注射より高いですが痛みがありませんので接種率を高めるためにも選択肢の一つと考えられます。

多くの方がインフルエンザ予防接種を受けて感染拡大を防ぐことは社会的にも非常に重要です。早めの準備を心掛けましょう。

産業医 佐藤 潤一

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