栄養士連載 食事プラスワン

第29回 熱中症に要注意

夏になり気温が高くなった事で熱中症を心配しているひとみさん(69歳)が栄養相談にやってきました。

69歳女性 ひとみさん

最近暑くなってきて、テレビでも熱中症に注意と言っているから心配で・・・
こまめに水分を取ろうと思っても、喉が渇いていないからつい忘れてしまうのよね。

これからの時期は熱中症に要注意ですよね。熱中症は年々増加傾向にあり、そのうちの8割が65歳以上の方に多いのですよ。
特に年齢を重ねると、暑さやのどの渇きに対する感覚が鈍くなり、体内の水分が不足しやすくなります。
また、 暑さに対する感覚機能が低下する為、高齢者は体に熱がたまりやすく、暑い時には若年者よりも 循環器系への負担が大きくなります。
その為、高齢者は熱中症になりやすいのです。

栄養士

カップアイスと棒アイスのイラストとそれぞれのカロリー

出典:厚労省 熱中症予防行動リーフレット

69歳女性 ひとみさん

8割も!?ますます心配になってきたわ。けれど熱中症にならないよう意識はしているの。
クーラーをつけた涼しい部屋にいるようにしているし、アイスも毎日食べているわ!

涼しい部屋で過ごす事はとても良いことですね。意識して涼しい部屋を作るなど熱中症予防にはとても効果的です。エアコン使用中でもこまめに換気を行う事も忘れずに行いましょうね。
また、ひとみさんはアイスを毎日食べているのですね。1日何個程召し上がっているのですか?

栄養士

69歳女性 ひとみさん

えーっと、だいたいカップのアイス1個と棒アイスを1個だから、2個ほどは食べているわね。
暑いときは更に棒アイスをもう1本多く食べているのよ~

なるほど、毎日アイス2、3個程召し上がっているのですね。
身体を冷やす事はとても大切なのですが、アイスは糖質や脂質が多いので、食べすぎには要注意です。

栄養士

ひとみさんが普段食べているアイスのカロリーを見てみましょう。
種類によりますがカップアイスであると、1個当たり315kcal、棒アイスも60~150kcalものカロリーが含まれているのですよ。

栄養士

日本食品標準成分表2020年版(八訂)

また冷たいものを食べ過ぎると、胃腸の働きが鈍くなり、夏バテを起こし易くなります。
夏バテを起こすと食欲がなくなる等で体力の消耗が大きくなり、余計熱中症になりやすくなってしまうので要注意なんですよ。

栄養士

69歳女性 ひとみさん

えぇ~、良かれと思って行っていた事で、熱中症になってしまう可能性が高まるだなんて。

そうですよね、ご自身で気を付けて対策をされていたのに熱中症の可能性を高めてしまうだなんて驚きますよね。
夏に限らず、日ごろから栄養バランスの良い食事を心がける事も大切なんですよ。

栄養士

69歳女性 ひとみさん

じゃあ熱中症にならない為にはどうすればよいのかしら?

やはり熱中症対策としては、こまめな水分補給が重要になってきます。水分補給は必ずしも飲み物からだけでなくても良いのです。
野菜や果物などの水分量が多い食材から上手に水分補給をする事も大切です。
特に夏野菜、トマトやなす、キュウリ等は水分をたくさん含んでいるのでほてった体を冷やしてくれる効果があるのですよ。
また、スイカは約9割が水分ですが、糖質も含んでいるので冷やして少し塩をかけて食べる事で、汗で失われたエネルギーの補給にもぴったりです。

栄養士

夏に意識して摂りたい食べ物

69歳女性 ひとみさん

とまとやきゅうりはたくさんスーパーでも売っているし、確かにさっぱり食べられるわね!

旬の食材は栄養素も豊富でその時期に適した効果を発揮してくれるのでおすすめですよ。
また、今回はぜひ夏に摂って欲しい、おすすめの栄養素をご紹介させていただきます。

栄養士
夏に意識して摂りたい食べ物

ビタミンB群
疲労回復に効果的。豚肉・マグロ・カツオ・ウナギ等に含まれていて、特に豚肉にはビタミンB1が豊富です。

たんぱく質
不足するとスタミナ切れや疲れやすくなったりします。

塩分・ミネラル
汗をかくことにより一緒に排出してしまう塩分やミネラル。水だけでなく、麦茶やスポーツドリンクで補給しましょう。
しかし、スポーツドリンクや炭酸飲料などの甘い飲み物の飲みすぎには注意しましょう。

旬の野菜
夏野菜には体の熱を冷ます作用があります。カロテン、ビタミン、食物繊維、カリウム等 ミネラルも多く含まれているので汗をかいて失われたミネラルを補給する事に最適です。

夏に意識して摂りたい食べ物

69歳女性 ひとみさん

へぇ~、これからは水分補給や食べ物にも意識して過ごしていくわ!
あと、アイスやスポーツドリンク等の甘い物には注意しなくてはね。

熱中症予防の対策まとめ

コラム

室温28℃はエアコンの設定温度ではない!クールビズの運用

政府は2005年から、地球温暖化対策の一環として過度な冷房に頼らず様々な工夫をして夏を快適に過ごすライフスタイル、「クールビズ」を提唱しています。

クールビズでは「適正な室温」の目安を28℃としており、必ずしも28℃でなければならない、という訳ではありません。

クールビズは、熱中症の予防の観点から、冷房時の外気温や湿度、建物の状況、体調等を考慮しながら、無理のない範囲で、冷やしすぎない室温管理の取組をお願いしているものなのです。

現在、温暖化の影響で年々気温が上昇している中、28℃という温度にとらわれ過ぎないようにしましょう。

大切なのは、無理せず、過度な冷房に頼らないことです。

注意
特に治療中の方は、食事量、調理方法など、必ず担当の医師や栄養士に確認し、指示に従ってください。

栄養バランスのよい食事とは

同友会メディカルニュース / 医療と健康(老友新聞)

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