栄養士連載 食事プラスワン

第11回 表示をよく見て、飲もう!

暑い日が続きますね。熱中症予防のためにも水分補給は大切ですが、毎日どのような水分を飲んだらよいのでしょうか。日頃の水分補給について、見直すポイントが見つかった場面をご紹介します。

50歳男性 ヒデオさん

会社に座ってても、エアコンの設定温度は高めだし、暑くて暑くて~。冷たいものを飲まないとやってられないですねぇ~。

暑い日が続いていますよね。
ヒデオさんは、どんなものを飲んでいらっしゃるんですか。

栄養士

50歳男性 ヒデオさん

アイスコーヒーとか、朝はどうしてもコーヒーが飲みたいんだよね。あと熱中症対策でスポーツドリンクも。あっ、コーヒーはブラックですよ。何杯も飲むので砂糖はなしにしています。カロリーが高いですもんね。

そうですね。コーヒーは砂糖なしにして気をつけているのですね。コーヒーやスポーツドリンクは、1日に何杯くらい飲んでいらっしゃいますか。

栄養士

50歳男性 ヒデオさん

アイスコーヒーは1日2~3杯くらい。
スポーツドリンクはペットボトルで2本くらいかな。
飲んだほうがよいんですよね?

熱中症対策のために、スポーツドリンクは勧められていますが、ヒデオさんは仕事などで体を動かしたり、汗をかくことが少ないようですよね? スポーツドリンクから塩分や糖分をとりすぎてしまう可能性があるため、ヒデオさんの生活状況から拝見すると、お茶やミネラルウォーターなど砂糖を含まない飲料で水分をとることをおすすめしますが……。

栄養士

50歳男性 ヒデオさん

そうかぁ~。確かに汗をかくような仕事ではないし。食事で減塩やカロリーに気をつけていても、スポーツドリンクで補充しているんだね……逆効果か~。

飲みものの表示をよくみよう!

※100mlあたりのエネルギーと塩分(ナトリウム量)をご紹介します。
500mlペットボトルなど、飲む量によって換算してください。
商品はあくまでも一例です。

100mlあたりのエネルギーと塩分(ナトリウム量)

50歳男性 ヒデオさん

スポーツドリンク500mlのペットボトルを2本飲んでいる場合、カロリーは300kcal?塩分は1gもとっていることになるんだね?!

【計算式】

エネルギー:30kcal × 5(500ml分)× 2本 = 300kcal
食塩相当量: 0.13g × 5(500ml分)× 2本 = 1.3g


他の食品に置き換えてみると…

300kcalの食品:食パン6枚切り2枚、ビール(発泡酒)350ml×2本、など。
食塩1.3gの食品:みそ汁1杯、梅干し1個、ひもの(アジ)1尾、など。

注意 !!

■まずは、水かお茶で水分補給を!
・デスクワークなどで日常の活動量が低い(汗をかく運動や活動が少ない)場合。
・「血圧が高め」「血糖値が高め」「治療中」の場合は、食事とともに飲みものの塩分や糖分にも注意が必要です。

■室内や屋外において、高温の環境下で仕事をしたり、運動で汗を大量にかく場合は、0.1~0.2%の食塩水を補給することが勧められています。
頻度は、20~30分にコップ1~2杯を目安に。

Q.「0.1~0.2%の食塩水」とは?

A.スポーツドリンクなどの成分表示にある「ナトリウム」が、100mlあたり40~80mg入っていれば、0.1~0.2%の食塩水に相当します。

熱中症予防には、水分補給のほか、室内の温度や服装の調節なども大切ですが、睡眠不足や前日の飲酒、朝食を食べないなどの生活状況、発熱や下痢など体調不良が熱中症の発症に影響します。
日頃から、食事や飲酒、休養など体のメンテナンスを心がけて、暑い夏を乗り切っていきましょう。

栄養士

コラム

気をつけたい飲みもの?

30度以上の環境において、人は汗によって体温を調整するため、水分が必要になります。どのような水分を補給しているか(補給する必要があるのか)、商品の表示をよくみて、自分の体や生活に合わせた状態で補給しましょう。

気をつけたい飲みもの

「スポーツドリンク」「ジュース」など清涼飲料水

・スポーツドリンクは水分と塩分を同時に補うことができるため、効果的ですが、塩分や糖分が多く、血糖値などに影響する場合があります。また糖分を含む清涼飲料水を飲む習慣によって、高血糖の状態になると、のどが渇きやすくなるため、さらに多くの水分を飲みたくなる → 清涼飲料水を飲む、といった悪循環に陥ってしまいます。

「ビール」「コーヒー」

ビールは利尿作用が強いため、尿量が増え、水分補給になっていないことに……。運動後や入浴後など喉が渇いていると、ますます飲む量が増え、エネルギー(カロリー)も増えてしまいます。
(入浴後などは、お茶や水で喉をうるおしましょう)
・コーヒーなどカフェインを含む飲料も尿量を増やす作用があります。

注意
特に治療中の方は、食事量、調理方法など、必ず担当の医師や栄養士に確認し、指示に従ってください。

栄養バランスのよい食事とは

同友会メディカルニュース

同友会メディカルニュース

2017年12月号
長引く咳の原因についてNEW
2017年11月号
人工知能の医療への応用
2017年10月号
膀胱炎の正しい知識と治し方
2017年9月号
暑さ指数(WBGT)をもっと活用しましょう
2017年8月号
サルコペニアご存知ですか?
2017年7月号
認知機能障害について
2017年6月号
心房細動と診断されたら
2017年5月号
逆流性食道炎とバレット食道について
2017年4月号
頭痛について
2017年3月号
汗っかきに潜む怖い病気
2017年2月号
睡眠時間確保のすすめ
2017年1月号
食塩摂取量気にしていますか?
2016年12月号
高LDL-C血症(俗にいう悪玉コレステロール)について
2016年11月号
最近のがん免疫治療の話
2016年10月号
乳房超音波検査で乳がん発見率の向上を
2016年9月号
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)について
2016年8月号
夜中に足がつることはありませんか?
2016年7月号
ピロリ菌検査で「陰性」であっても気を付けて欲しいこと
2016年6月号
お薬手帳利用していますか?
2016年5月号
「座りっぱなし」をなくしましょう!
2016年4月号
歯周病、喫煙と乳がんとの関係
2016年3月号
血圧はどこまで下げればよいのか?
2016年2月号
過敏性腸症候群について
2016年1月号
脳動脈瘤について
2015年12月号
長時間労働は心・脳血管障害の大きなリスク
2015年11月号
「胆管がん」ってどんな病気?
2015年10月号
慢性膵炎についてご存知ですか?
2015年9月号
地中海食をもとに健康的な食習慣について考えましょう
2015年8月号
乳がん検診を受けましょう!
2015年7月号
コレステロールの摂取制限について
2015年6月号
アサーショントレーニング
2015年5月号
~胃の寄生虫、『アニサキス』について~
2015年4月号
うつ病について
2015年3月号
「体を動かすということ」をもう一度考えて...
2015年2月号
進歩する内視鏡検査
2015年1月号
高血圧について
2014年12月号
甘く見てはいけないインフルエンザ
2014年11月号
リンパ球と癌の関係
2014年10月号
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)について
2014年9月号
睡眠時無呼吸症候群:いびきだけではない危険な病気
2014年8月号
小腸カプセルとダブルバルーンの話
2014年7月号
大動脈弁狭窄症の新しい治療法 -TAVI-
2014年6月号
世界肝炎デーご存知ですか?
2014年5月号
「胆石」の事をよく知って正しく付き合いましょう
2014年4月号
食習慣と腸内細菌の関係~代謝異常の視点から~
2014年3月号
さだまさしさんの歌に思う-鉄欠乏性貧血の話-
2014年2月号
データヘルス計画が始まります
2014年1月号
『胸やけ、げっぷ』ありませんか?
2013年12月号
「潜在性甲状腺機能低下症」ってご存じですか?
2013年11月号
肺がん検診のススメ
2013年10月号
大腸がん検診受けていますか?
2013年9月号
ピロリ菌除菌治療の保険適用が拡大されました。
2013年8月号
今一度、低炭水化物食(糖質制限食)について考えてみましょう。
2013年7月号
片足立ちで靴下を履けますか?
2013年6月号
腹部大動脈瘤も人間ドック・健診で早期発見を
2013年5月号
アルコールと消化器疾患について
2013年4月号
糖尿病とがん・糖尿病治療とがんの関係
2013年3月号
最近の禁煙事情
2013年2月号
膵臓(すいぞう)がんについて知っておいてほしいこと
2013年1月号
遺伝的なリスクはその後の行いで変えられるかもしれません
2012年12月号
血尿とIgA腎症
2012年11月号
動脈硬化疾患予防ガイドラインについて
2012年10月号
機能性胃腸障害について
2012年9月号
ドライアイのリスクと治療
2012年8月号
高血圧のタイプ別心血管・脳血管疾患リスクについて
2012年7月号
遺伝情報を用いたオーダーメイド医療の時代が、すぐ近くまで来ています。
2012年6月号
今の生活習慣が老後を決めてしまうかもしれません
2012年5月号
がん治療の最前線
2012年4月号
骨粗鬆症の予防について
2012年3月号
高血圧とは ガイドラインを中心に
2012年2月号
消炎鎮痛剤とがんの意外な関係
2012年1月号
食習慣改善はお菓子やジュース類を減らす事から始めましょう
2011年12月号
日本人はなぜ平均寿命が世界でトップクラスなの?
2011年11月号
大腸がん対策について
2011年10月号
生活習慣改善の目標と方法
2011年9月号
ひとりひとりが認知症に対する備えを
2011年8月号
よい睡眠が健康にはとても重要です
2011年7月号
たかがコレステロール、されどコレステロール
2011年6月号
肺がんには胸部CTが有効です
2011年5月号
動脈硬化を調べましょう
2011年4月号
「脂肪肝なんて」と軽く考えていませんか
2011年3月号
減量に最適なカロリーバランスは?
2011年2月号
血清抗p53抗体に関する話題
2011年1月号
関節リウマチの話題

お元気ですか

季刊誌

2017年7月号NEW
・私の健康法 前橋育英高等学校 硬式野球部監督 荒井直樹/・膵がんについて 順天堂大学 肝胆膵外科 准教授 吉本次郎/・むし歯予防の日/管理栄養士 花里 映里/・夏バテに注意しましょう 管理栄養士 花里映里/・肩こり予防・解消のペット ボトル体操 ヘルスケアトレーナー 原田 健/・ステキな素足ライフを 保健師 野中未夏/・歩いて健康 文京巡り 第10回「駒込富士神社」/・医療情報 第4回「健康と経営を考える会」シンポジウム開催
巡回健診・巡回レディース健診
巡回健診
巡回レディース健診
全国対応健診
全国ネットワーク健診

全国健康増進協会

有料老人ホーム
長寿の森
高齢者向け新聞
老友新聞社
社会活動
学術活動・セミナーのご案内
同友会グループの社会貢献
がん検診企業リアクション
日本乳がんピンクリボン運動
目指せ東京パラリンピック2020 瀬立モニカ選手を応援しています
広報
取材に関するお問合せ
取材に関するお問合せ

ページトップ