保健師コラム 小石川の健康散歩道

第25回 「お料理」のススメ

保健師 内田 道子

みなさん、お料理をしていますか。
今回は、いつまでも元気でいきいきとお過ごしいただくうえでの「お料理のススメ」のお話です。

長寿大国日本。2018年の厚生労働省公表によると、日本人の平均寿命と健康寿命は共に延伸し過去最高を更新したそうです。(平均寿命 男性81.25歳、女性87.32歳 健康寿命 男性72.14歳、女性74.79歳)健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のこと。 平均寿命と健康寿命の差は約10年間前後。この期間はなんらかの介護がなければ過ごせないということになります。

では、そもそもこの健康寿命を阻害する要因は何なのでしょうか。
健康寿命は以下の大きく分けて3つの要因が複合的に絡み合って影響しあっており、それぞれの要因に立ち向かうべき一つの策としてお薦めなのが「料理をすること」です。
では、それら三つの要因と、お料理をお薦めする理由をお伝えしていきます。

【要因1】認知症、うつなどの脳や心の状態

食事をつくる作業には手指を使う、メニューを考えるなど数え切れないほど、脳を活性化する作業が含まれます。メニュー、食材、段取りを考え、食材を刻む、炒める、味付け、盛り付けといったように、準備から完成まで、同時に複数のことを考えて決める作業の連続です。脳はフル回転ですね。こうして異なる作業を同時に行うためには、脳の中でもネットワークの働きを高めて、様々な領域が協力し合わなければなりません。よって、料理は脳がすごく鍛えられるということです。

また、脳の健康に非常によいのが、日々生活の中で「うれしい!」「楽しい!」「ワクワク!」といったプラスの感情をたくさん持つこと。これはうれしいことや楽しいことがあると、脳から「ドーパミン」という幸せな気持ちになる神経伝達物質がたくさん放出されて脳全体を刺激するためです。また認知症予防のカギを握る記憶の司令塔「海馬」も、感情と密接に関係しており、こうしたプラスの感情によりその働きが高まるためです。お料理する際にも、楽しんで行うことが大切ということですね。

これまで料理をされていない方にとっては、新しいことへのチャレンジ!ワクワク感につながるのではないでしょうか。つくったものを「おいしい!」と言ってもらえれば脳は益々幸せになります。

【要因2】心筋梗塞や脳血管疾患、がんなどの内臓や血管の機能の衰え

この背景にはメタボリックシンドロームや肥満が絡んでおります。
特定保健指導で対象者の方からのお話を伺うと、外食中心の食生活により体重をはじめ、血圧、脂質、血糖といった血液データに影響が出ているケースが多く見られます。
自炊することで、塩分やあぶらの量の調整もしやすく、外食で陥りやすい野菜不足も解消にも取り組みやすくなります。

【要因3】足、腰、膝痛、筋肉の衰えなど運動器の問題 ロコモティブシンドローム

料理をすることは基本的に立ち仕事になります。ちなみに、料理を30分での消費カロリーは体重により60〜100kcal前後。プラス料理をしながらかかと上げ下げなどエクササイズを追加してみるのも筋肉の衰え予防におすすめです。こうして足腰を鍛えるだけでなく、例えば毎日100kcalをプラスで消費できると半年で2〜3kgの減量も期待できます。

いかがでしょうか。 お料理をすることは健康寿命を延ばす上でも効果的であること、感じていただけましたでしょうか。
実際私の74歳の母は、長く調理に関わる仕事に携わっており、今も現役です。時代の流れで、商品管理のためにタブレット端末の操作も習得せざるを得ず、今は巧みに使いこなしております。
ぜひ皆さまも『お料理をすること』を通じて脳が元気なる生活習慣、健康寿命アップにつなげてみませんか!

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