保健師コラム 小石川の健康散歩道

第8回 夏の日差しを楽しむために

保健師 川﨑 未夏

まだまだ暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
イベントの多いこの季節。私はフェスや花火大会などで夏を満喫しています。他にもプールやバーベキュー、キャンプなど楽しいイベントがたくさんありますね!

そこで気になるのが紫外線。
紫外線の浴びすぎは日焼け、しわ、シミ等の原因となるだけでなく、長年紫外線を浴び続けていると、時には皮膚がんや白内障等を引き起こすことがあります。

しかし紫外線は悪い影響ばかりではなく、カルシウム代謝に重要なビタミンDを皮膚で合成する手助けもします。紫外線の浴びすぎに注意しながら上手に紫外線とつきあっていくことが大切です。

暑い季節に役立つアイテムの一つに日傘があります。日傘は、太陽の光を直接浴びるのを防いでくれて暑さ対策や紫外線対策にも役に立ちます。ここで注意しなくてはいけないことが、太陽の光の照り返しです。アスファルトなどから反射された太陽の光にも紫外線が含まれています。
地面からの照り返しによる紫外線から肌を守るためには、日傘の内側の色を黒などの色の濃いものを使用すると更に効果的です。黒は紫外線を吸収してくれますが、白やシルバーなどの色は光が反射され顔に光が当たってしまうことがあり、日焼けの原因となるからです。ただ地面などからの照り返し自体を無くすことはできないので、日傘をさした上で日焼け止めを使用する、サングラスをかけるなどの対策も合わせていくと効果的です。

紫外線対策に多くの人が日焼け止めを使っていると思いますが、商品を選ばれる時SPF、PAが高い方が良いかな、と選ばれることがあるのではないでしょうか。日焼け止めは、数値が高いものを塗っておけば良いというものではなく、その時の状況や自分自身に合ったタイプのものを選ぶ必要があります。
SPFは主に紫外線のUVBを防ぐ効果を表しています。UVBとはオゾン層などにさえぎられて地表に届く量は少ないですが、肌への作用が強く、短時間でも肌が赤くなったり、肌が黒くなる色素沈着を引き起こす作用があります。肌表面の表皮細胞やDNAを傷つけるなど影響が強いものです。商品には「SPF30」といった数値が記載され、数値の大きい方がUVBの防止効果は高くなります。ただSPFは、数値が高いとそれだけ乾燥し、肌に与える負担が大きくなります。UVBは直接日光に当たることを避けるだけでもある程度は防げるため、普段屋内で仕事をされる方などはSPFの数値は10~30くらいでも大丈夫です。

PAは肌老化の原因である紫外線UVAを防ぐ効果があります。UVAは、UVBに比べて影響は小さいですが、その多くが地表に届くため、肌に蓄積的なダメージを与えます。肌の奥の真皮にまで侵入し、肌のハリや弾力を失わせる原因になるのです。PA値には、「PA+」~「PA++++」までの段階があり、+が多いほど効果が高いことを表します。

日焼け止めは用法、用量を守って使うことが一番大切です。量を少なく塗ったり、塗り直しをしないと衣服や汗で日焼け止めが落ちて効果が得にくくなります。
紫外線と上手に付き合いながら夏を満喫しましょう!

参考文献
 環境省 「紫外線環境保健マニュアル2015」

同友会メディカルニュース / 医療と健康(老友新聞)

同友会メディカルニュース

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