同友会メディカルニュース

2012年4月号
骨粗鬆症の予防について

高齢化とともに様々な病気が増えていますが、骨粗鬆症もその一つで現在1300万人の患者さんがいると言われています。昨年末に日本骨粗鬆症学会、日本骨代謝学会、骨粗鬆症財団によってまとめられている骨粗鬆症の予防と治療ガイドラインが改訂され、予防・検診の項目が新たに盛り込まれました1)

骨粗鬆症は単なる骨の老化ということではなく骨の「病的老化」であり、最終的には太ももや腰などの骨を折ってしまうリスクが高くなってしまいます。ここで、たかが骨折と考えてはいけません。骨粗鬆症によって引き起こされる骨折は単に移動能力や生活機能を低下させるだけではなく、生命予後と直結する骨折であることが多くの研究結果からわかっています。特に、大腿骨頚部骨折という太ももの付け根の骨折はその危険が高く、例えばある研究では60歳以上の高齢女性を15年間追跡した所、大腿骨頚部の骨密度低下が死亡率の上昇と関連していることが明らかになっています2)

それでは、骨粗鬆症の検診はどのように行うのでしょうか。図1に骨粗鬆症検診における判定基準と危険因子を示します。図中のYAMとは若年成人平均値(young adult mean)の略で、閉経前の20~44歳までの女性の骨密度の平均値をとったものです。骨密度検査ではYAMと比較した数値を得ることができ、 YAMの80%ということは若年成人平均に比べて80%しか骨量がないということになります。最終的に骨粗鬆症の診断を行うには、X線検査などによる骨の画像診断や骨折の病歴なども加味して行われ、診断がついた場合には薬物治療により骨折リスクを低減することができます。

骨粗鬆症検診

また、骨粗鬆症を予防するには若い時からの食習慣と運動習慣が大切です。特に骨密度が上昇する10歳から18歳の間に、カルシウムを中心とした栄養摂取と垂直荷重系の運動を行うことが効果的とされています。垂直荷重系の運動というのは、バレーボールやバスケットボールのように重力に逆らって垂直方向に動く運動です。一方で、中高年になっても生活習慣改善に予防は大切で、特に歩行を中心とした運動の日常的実施による骨密度上昇効果が示唆されています。また、痩せすぎると骨折リスクが高くなることも分かっているので、栄養バランスも考え過度な減量には気をつけてください。

1)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年版、骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会

2)Nguen ND, et al. Bone loss, weight loss, and weight fluctuation predict mortality risk in elderly men and women. J Bone Miner Res 2007; 22: 1147-54.

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