同友会メディカルニュース

2013年7月号
片足立ちで靴下を履けますか?

ちょっと前になりますが、NHKの朝のニュースで面白い報道をやっていました。「ロコモ」という聞き慣れない言葉。その番組の中で、片足立ちで靴下を履けるかどうかということが取り上げられていました。内臓脂肪の多さと動脈硬化は関連があるとのことで、メタボリックシンドロームという概念が提唱され、それは今や広く認識されるようになりました。一方、ロコモとはロコモティブシンドローム(locomotive syndrome)の略(1)。日本語にすると運動器症候群という言葉になりましょうか?人間は骨や筋肉といった運動器により支えられて生きており、その運動器の障害により要介護になるリスクが高い状態になることをロコモティブシンドロームと称しています。健康寿命と関連性が高いということで今注目を浴びている話題の一つです。今回はロコモについてお話ししましょう。

人間は、他の動物に比較して両足で立つことが特徴です。人間が二歩足で立つことで手を有効に使えることになり、進化したことはよく耳にしますし、人間以外の動物は常時二本足で立つことは難しいことも分かります。私たちは何気なく立っていますが、実はまっすぐ立つためには足の筋肉や脊柱を支える筋肉などの力がある程度必要で、かつ調和が取れていることが必須と考えられています。そしてその筋力が落ちてくると背筋がピンと伸びず、前かがみの状態など、年齢を感じさせる姿勢になったりします。確かに後期高齢者で、筋骨隆々の人は皆無。手足も細くなってゆくのが一般的でしょうか。一方、若い人ならば脚の太い人は多く、更にこの二つの年齢層以外、例えば中年層では太っていても手足の細い人は多く見かけるようにも感じます。人間は60歳を過ぎて何も運動しなければ1年ごとに1%ずつ筋肉が減ると言われるくらいです。足には余分な脂肪分が少ないので、筋肉の衰えが顕著に反映されるのかもしれません。

ロコモ

さて、これらの筋肉の衰えがロコモと密接な関係を持っています。ロコモがなぜ問題になるかというと、将来の「要介護」のリスクと密接な関係があるためです。脚、腰、脊柱起立筋の筋力が落ちてくると、立ったり、座ったり、階段を登るとか、長く歩く、などの日常生活動作ができにくくなりますし、また転倒をきっかけに脚や腰の骨を折るとベッド上での生活を余儀なくさせられます。ロコモの簡単な診断は「片足立ちで靴下を履けるかどうか?」ということ。うまくできない人はロコモの可能性があります。

ではロコモ対策のためには何をしたら良いのか?簡単に言うと筋力を(若い時のまま)保持することです。話題を少し変えますが、世界最高齢でエベレスト登頂に成功した三浦雄一郎さん。彼の足の筋力は40歳代の男性に匹敵するということがニュースで取り上げられていました。その強靭な足腰があったから凄いことができたのでしょう。三浦さんが転倒して腰の骨を折った、なんてあり得ないことのように思えます。もちろん、我々凡人は三浦さんの真似することは至難の業。ただ、日常生活で効果的に体を動かすことくらいはできるかもしれません。トレーニングジムなどの通うことは不要。そのかわり、例えば、エレベーターを使わずに階段を昇降すること、速足で歩くこと、電車の中で立つこと等々。日頃から運動することが大切とも言えます。多くの人は長生きしたいと思っていることでしょう。そこに、健康と活動できる体力が備わればより充実した人生が待っていると感じる次第です。

参考文献:

  • http://www.jcoa.gr.jp/locomo/teigi.html 

同友会メディカルニュース / 医療と健康(老友新聞)

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