同友会メディカルニュース

2013年3月号
最近の禁煙事情

最近タバコの値上げとともに社会全体の禁煙化が進んでいます。しかし現状では成人喫煙率は19.5%もあり、依然として高値です。喫煙による害があることを知っていても、あまりはっきりイメージがわかないことが多いように思われます。実際タバコの箱には心筋梗塞や肺がんの危険が上昇するなどと記載されているものがありますが、果たしてそれはどのようなデータが基になっているのでしょうか。また禁煙に向けてどのような手段があり、どうすればそれを達成できるのでしょうか。

タバコの害で最も有名なものは発がん性です。全てのがんは喫煙により男性1.64倍、女性1.34倍と増加します。部位別で見てみると、肺がんは男性4.39倍、女性2.79倍、胃がんは男性1.79倍、女性1.22倍とされています。報告によっては食道がんが男性で3.4倍や、喉頭がんに至っては男性で5.5倍といった報告さえ見られます。

発がん性以外には脳卒中の増加も大きな問題です。脳梗塞は約2倍、くも膜下出血は約3倍と増加します。狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患も約2倍の発症率です。他にも慢性閉塞性肺疾患(COPD)や糖尿病の悪化、歯周病の増加やアルツハイマー病の発症も指摘されており、まだ多くの害が指摘されています。

多くの人はこの害を多少は耳にされているためか、喫煙者の37.6%がタバコをやめたいと答えています。では禁煙はどのようにしたらいいのでしょうか。まず禁煙に対して関心を持ち、多くの情報を集めることです。そして禁煙外来を受診し正しい知識を身につけ、薬物療法をきちんと受けることが近道です。

社会全体の禁煙意識の高まりにあわせ、2005年に日本呼吸器学会が中心となり「禁煙ガイドライン」が作成されました。その後これを契機に禁煙指導、ニコチン置換療法が保険適用となり外来で治療が可能となりました。喫煙習慣はあくまでニコチン依存症という病気であり、他の病気と同じように医師と相談して治療していくものと位置づけられたのです。現在禁煙外来で要件を満たせば処方される薬剤はニコチンパッチと経口薬(バレニクリン)です。ニコチンパッチを使用すると禁煙成功率が1.66倍、経口薬を使用すると3.22倍と明らかに上昇します。薬剤費はニコチンパッチ8週分で約13000円、経口薬で12週間分19000円となり、いずれも1日230円程度でタバコ一箱分よりも安い値段です。

禁煙外来では薬物療法のほかに行動療法を相談することも重要です。行動療法とは喫煙するという行動を排除し変えていく治療です。具体的には吸いたくなったときには水を飲む、歯を磨く、ガムを噛むなど効果があります。喫煙所や喫煙スペースには近付かない、喫煙する機会が多い飲み会には出席しないなども効果があり、次第に生活から喫煙を排除していくことが可能です。

禁煙にはご家族のサポートも大切です。家族に喫煙者がいると禁煙の失敗が多くなることもあり、家族全員で禁煙に取り組む事が望ましいです。是非この機会にまず禁煙に興味を持ってみてください。

最近の禁煙事情

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