同友会メディカルニュース

2014年7月号
大動脈弁狭窄症の新しい治療法 -TAVI-

大動脈弁狭窄症とは、その名の通り心臓にある大動脈弁という弁が狭くなる病気で、その結果心臓に負担がかかり、心臓の機能が破綻をきたしてしまいます。その主な原因は加齢や動脈硬化による弁の石灰化で、高齢化に伴い患者数も増加しています。心臓には大動脈弁、僧帽弁、肺動脈弁、三尖弁の4つの弁がありますが、東京都CCUネットワーク登録研究によると、80歳以上の高齢者で弁の機能不全によって急性心不全となる方の約半数が大動脈弁狭窄症によるものでした。大動脈弁狭窄症は進行すると、息切れ、胸痛、失神などの症状が出現し、場合によっては突然死を起こしてしまうこともあります。また、症状が出てからの寿命が数年といわれており、症状が出る前の段階で発見する事が大切です。健診や人間ドックでは、診察時の聴診で心雑音を確認することでチェックできます。

根本的な治療法は弁を人工のものに取り換える大動脈弁置換術と言う手術が一般的ですが、大動脈弁狭窄症の患者さんは高齢なことも多く、手術のリスクが高すぎるために手術を受けられない場合もあります。そのような方の治療法として、TAVIが2013年10月に保険適応になりました。

TAVIはTranscatheter Aortic Valve Implantation(経カテーテル的大動脈弁植え込み術)を略したものです。従来の大動脈弁置換術では胸を開いて心臓に直接メスを入れないと手術ができなかったのですが、TAVIはカテーテルを用いることで胸を開いたり心臓を止めたりすることなく、人工の弁を心臓へ運び装着する事ができる方法です。2002年にフランスで初めて成功し、その後世界ではすでに10万人以上が実施されています。最近の報告では、術後30日以内生存率は93~95%と、良い成績が得られるようになっています。(#1, 2) 日本では施設認定を受けた医療機関が実施する事ができ、これからの高齢化社会ではそのニーズが広がってくると考えられます。

心雑音を指摘された方は必ず心臓超音波などの検査を行い、大動脈弁狭窄症など弁膜症の有無などを調べてください。

  • 植え込む人工弁
  • 足の血管からの治療
経大腿アプローチのアニメーション
http://www.edwards.com/jp/thvTFmovie_pts

画像・動画協力:エドワーズライフサイエンス株式会社

参考文献:

  • #1 Thomas M, et al. Thirty-day results of the SAPIEN aortic Bioprosthesis European Outcome (SOURCE) Registry. Circulation 122: 62-69, 2010
  • #2 Webb JG, et al. Transcatheter aortic valve implantation: impact on clinical and valve-related outcomes. Circulation 119: 3009-3016, 2009.

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